『宇宙物理への道』

佐藤文隆『宇宙物理への道:宇宙線・ブラックホール・ビッグバン』(岩波ジュニア新書 2002)をパラパラと読む。
物理学の本というよりも、著者の自叙伝となっている。山形県の田舎の高校から京都大学に進学し、湯川秀樹氏や朝永振一郎氏らに師事し物理学を極めていく。1938年生まれの著者だが、宇宙物理学が飛躍的に進歩した時代と重なっており、幸せな学究生活であったことが窺われる。