今日の東京新聞の夕刊に「都立大学の改革の方向」と題して南雲智都立大教授の石原慎太郎都知事による新大学構想に反対の論が掲載されていた。
大学の自治が都によって侵害されており、学問の自由を守るべきだという分かりやすい論であった。しかし、目指すべき都立大学のありようについては展開されていない。南雲氏は中国文学が専門ということだが、現在の日本の社会状況の中で、文学の価値、そして大学において文学部、文学科が必要とされる意義について自分の言葉で語ってほしい。都民から注目される「都民の大学」という宣伝文句だけでは石原都知事に負けてしまうだろう。
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カシヤノフ首相
本日の東京新聞に夕刊で、モスクワでの下院選挙の投票所でカシヤノフ首相が女性から卵をぶつけられる騒ぎを報じていた。
首相が投票箱に投票用紙を入れようとした時、「カシヤノフ、選挙は茶番よ!」と叫んだ女性が卵を投げつけ首相の肩に命中し、女性は取り押さえられたということだ。カシヤノフ首相はロシアの記者団に「これも民主主義の一部」と平静に答えたそうだ。前後の文脈は分からないが、ロシアの政治もかなり変わってきたようだ。まさに民衆の直接行動を包括してこそ民主主義である。イラク戦争反対の声を排外する「自由と民主主義」の政党が牛耳るどこかの国の首相だったら「民主主義を冒涜する行為である」と語気を荒げるであろう。日本における民主主義の成熟はまだまだ時間がかかりそうだ。
「世界平和の脅威となっている国」
本日の東京新聞朝刊によると、欧州連合(EU)が3日公表した域内市民対象の世論調査で「世界平和の脅威となっている国」に最多の59%の人がイスラエルと回答し、2位は同率で米国、北朝鮮、イランだったとのことだ。安倍自民党幹事長がしきりに「北朝鮮問題があるのに、日本が米国に代わって極東の安全を守れるか」と日米同盟の堅持、沖縄在日米軍基地の積極的な役割を訴えるが、平和の脅威となっている米国との同盟を前提とすること自体の危険性も客観的に分析していく必要がある。
鵜飼哲氏のコメント
昨日の東京新聞の夕刊に一橋大学大学院教授の鵜飼哲氏のコメントが掲載されていた。
小泉総理のワンフレーズポリティクスに対して「改革、改革、ぶち壊す、と叫ぶだけで何も創造しない。破壊しかしなかった、ある種の新左翼のアジ演説に似ている」とコメントしている。
更に在日韓国・朝鮮・中国人の子弟が国立大学受験資格で差別された問題を取り上げ、大衆迎合主義の行き着く先は、結局は大衆性に欠けた米国型の弱肉強食社会の追従でしかないことを訴えている。
フィリップ・グラス
東京新聞の記事より転載
アメリカの現代音楽作曲家として知られるフィリップ・グラスはダライラマの半生を描いた『クンドゥン』や,ピュリツァー賞受賞の小説を映画化した『めぐりあう時間たち』の音楽で米アカデミー作曲賞候補になるなど,近年は映画音楽作曲家としても高い評価を受けている。その彼が過去15年以上にわたり,欧米各地で生演奏上映のコンサートをおこなっている作品が,日本でも20年以上前に公開されたドキュメンタリー映画『コヤニスカッティ』とその続編『ポワカッティ』である。
アメリカ先住民族ホピの言葉である「平衡を失った生活」という意味を持つ『コヤニスカッティ』は環境破壊と先進国文明の明暗を特殊撮影でとらえた作品。一方,「自己の繁栄のために他者の生命力を消費する存在,あるいはその生活様式」という意味を持つ『ポワカッティ』は,南半球に残る多種多様な伝統文化を色彩豊かなカメラワークで収めている。
しかしグラスがこの
