西村京太郎『十津川村 天誅殺人事件』(小学館 2006)を読む。
奈良県十津川村を舞台にした殺人事件に切り込んでいく十津川警部のミステリーである。
「文芸ポスト」に1年半に渡って連載されていた作品なので、歴史的背景の同じ内容の説明が繰り返されるのは少々閉口した。しかし、1冊読んだだけで、奈良県十津川村の歴史や観光地、東京からの位置関係などがすっかり把握できてしまった。まさに、犯人を追いながら、一緒に旅気分を味わうという「旅情ミステリー」の醍醐味であろう。
『十津川村 天誅殺人事件』
コメントを残す