山村美紗『伊勢志摩殺人事件』(光文社文庫 2006)を読む。
「自動車電話」や「携帯電話機」といった言葉が使われており、随分古いなあと思っていたら、1992年から93年にかけて週刊誌に連載された小説であった。
作者が京都在住だったので、東京は全く舞台とならず、京都と伊勢、鳥羽、白浜を巡る旅情推理小説となっている。
作者山村さんの代表作ではないのだが、「推理」とはほど遠いもので、ただ観光地と濡れ場シーンを織り込んだだけの淡々とした物語であった。
『伊勢志摩殺人事件』
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