平和記念展示資料館

今日は実家近くの歯医者に出掛けた帰り、新宿西口の三井住友ビルにある平和記念展示資料館へ行ってみた。
総務省認可法人である平和記念事業特別基金が主体となっているもので、特に恩給欠格者、戦後強制抑留者、引揚者のための支援活動と広報活動の拠点である。シベリアでの強制抑留や旧満州での引揚時の悲惨な生活に関する展示で占められている。それぞれは資料も分かりやすくまとまっており興味深かった。しかしでは、なぜ日本人が中国を始めとしてアジア各国を侵略していったのか、当時の中国人、韓国朝鮮人がどのような苦しい生活を強いられたのかという点は意図的に抜いてある。平壌からの悲惨な引揚体験は詳しく説明するが、日韓併合、南京大虐殺には全く触れていない。ガイド役の職員の話を少し聞いたが、太平洋戦争について、ABCDラインに追いつめられ、苦しい生活を強いられた日本人という観点からの説明に終始していたようだ。

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