『陰陽師』

夢枕獏『陰陽師』(文春文庫 1991)を読む。
これまた『英雄』同様,CMなどでのCGの流麗なイメージが強いが,和歌の解釈や因果応報,物の怪に関する話などが伏線となっており,『今昔物語』を現代風にアレンジしたような作品となっている。平安時代をモチーフとした作品は少ない中で,重要な古文単語も少々入っており,古典に関する動機付けの入門書として良いであろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください