大塚英志『サブカルチャー反戦』(角川書店 2001)を読む。
9・11テロが起きてすぐにアニメ雑誌「ニュータイプ」などに寄稿した若者に向けた反戦メッセージである。大塚氏は国際的な枠組みやテレビのアイドルタレントが気軽に「平和ぼけした日本」と発言してしまう
最後に著者がおたくに対して伝える言葉が印象に残った。
どうせ人間は何かに騙されたり入れ込んだり踊らされたりしなきゃ生きていけない生き物なんだよ。だったら国家や勝手な正義なんてものに踊らされないようにだな、あらかじめくだらなくてどうでもよくて些細なこと、チョコエッグあたりにきっちり踊らされておく必要があるんだよ。それがおたくの本懐だ