『「考える力」をつける本3』

 轡田隆史『「考える力」をつける本3』(三笠書房 1998)を読む。
 轡田氏は、フランスの大哲学者デカルトの「われ思う。ゆえにわれ在り」の言葉が、もともと中世の大神学者トマス・アクィナスの「われ在り。ゆえにわれ思う」という言葉を逆さまにしたものだということを挙げて、自分を主語にして考えてみることを提案する。

 自分という存在があるからこそ、思ったり考えたりすることができる。つまり、何ごとも、自分自身から出発するのである。迷ったり、困ったり、自身を失いかけたら、自分に戻ることだ。ほかの人の考えに頼りきったり、追随していたり、「みんなで渡れば怖くない」の一員になりきっていないかを、自ら検証してみることだ。

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