『司書・学芸員になるには』

ここしばらく多忙を極め、読書量も激減し、このHPの更新も滞っていた。まだ忙しい日々が続くが、最低限毎朝夕、新聞には目を通し、寸暇を惜しんでたくさんの本を読んでいきたい。まだまだ子どもから目が離せないので、趣味の映画観賞に浸る日は遥か先と予想される、映画もどんどん見たいものだ。

森智彦・深川雅文『司書・学芸員になるには』(ペリカン社 1999)を読む。
就職難の世相を鑑みてか、図書館司書や学芸員の創作的な仕事の魅力の紹介以上に、司書や学芸員の門戸の狭さを強調していた。確かに博物館学芸員一本で生活していくことは今日難しい。学芸員の項の著者のまとめの一言が印象に残った。

学芸員の職さがしは、根気のいることである。募集はたしかに多くはないものの、あるときはある。学芸員を目指す人に大切なことは、そうしたチャンスが巡ってきたときに、いつでも納得のいく勝負ができるように、日ごろから自分の知識と経験を磨いておくということである。そして、なによりも、自分が関心をもっているものごとへの愛情を忘れぬことである。「継続こそ力なり」という言葉は受験時代によくいわれることだが、学芸員の就職で大切なのは、あるものごとに対する継続する関心の強さと深さを支える一つの愛情であるということができるかもしれない。

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