本日の東京新聞朝刊に教育基本法をめぐるタウンミーティングに関するコラムが掲載されていた。その中で次のような記者の私感が載っていた。
教育基本法「改正」でも、政府がやり玉に挙げるのが日教組だ。でも、その委員長はテレビ討論で「改正」推進派にほとんど腰砕けだった。組織率も三割ほどに低下したこの組織に昔日の力などない。だから、日教組が教育荒廃の元凶だというのは言いがかり。事なかれに徹する教師の姿こそ元凶ではないのか。(牧)
なかなか正鵠を射た意見である。「わが国の郷土を愛する心」や「国際協調」の語句が入る「改正」だろうが、「改悪」だろうが、本当に教育基本法にこだわった教育を展開しようとする者にとってはそんなことは瑣末なことである。記者の指摘するように、本当の害悪は教育基本法の理念のかけらもなく、生徒との関わりから逃げサボることだけを考えている怠慢教師である。