『風の王国』

五木寛之『風の王国』(新潮文庫 1985)をもうかれこれ15年ぶりに読み返す(つくづく私も馬齢を重ねたものだ)。いつの間にやら32歳という主人公の年齢を超えてしまっていた。本の見返しのページに、実家の近くの古本屋のシールが張ってあった。私は高校時代から数えてつごう8回引っ越しをしているが、にもかかわらず共に過ごしてきたのかと思うと、いろいろ感慨も深い。

この日本という近代国家に、戸籍登録もせずに山や谷あいを放浪しながら生活する山窩と称される一族がいるという設定である。

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