『大衆食堂の人々』

呉智英『大衆食堂の人々』(史輝出版 1989)を読む。
80年代前半の『スコラ』や『宝島』などの雑誌に連載されたコラムのアンソロジーである。知識がない大衆を小馬鹿にし、そうした大衆層を育んだ戦後民主主義に疑義を呈し、さらに戦後民主主義に依拠する国家体制や既成政党、教育を否定する。小林よしのり氏の『ゴーマニズム宣言』を読んでいるような感じで、何の生産性もない話が続く。ただ、後半の漢字を簡易化する国語教育への批判には同調できた。

論語講座 以費塾第14期(最終講義)講師:呉智英

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