『陰日向に咲く』

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本日もまた、子どもをお風呂に入れて、妻に寝かしつけを頼んで、ララガーデンへいそいそと出掛けた。
劇団一人原作・岡田准一主演『陰日向に咲く』(東宝 2008)を観た。
場面転換が多くて説明的なセリフが不足しているので、途中で話が繋がらなくなってしまったが、V6の岡田准一さんや西田敏行さんらの演技でうまくフォローされており、最後まで飽きることがなかった。
映画を観ながら、人間は未来へと向かって生きているのか、それとも過去へ過去へと向かって生きているのかと、自問自答を繰り返した。経済的社会的に陰の生活を送る劇中人物の姿を見ながら、人間は必ずしも未来の目標や夢に向かって生きるものではない。むしろ過去に犯した失敗や約束、また過去に置き去りにされてきた夢に向かって生きているのでないかと。
陰の世界に生きる大多数の一般庶民は一体何に向かって日々の生活を繰り返すのであろうか。本作のテーマとは外れてしまうが、暗い映画館の観客席に腰掛けながら、大した才能も資産もない自分自身の来し方行く末がふと脳裏をよぎった。

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