「EU 難民殺到で緊迫」

本日の東京新聞朝刊に、中東の難民ら数千人をポーランド国境に送り込んで、難民保護を盾にEUを困惑させようとするベラルーシ・ルカシェンコ大統領の画策に対するEU側の対応が報じられていた。難民を押し付けるという最もくだらないことを仕出かすルカシェンコやロシア・プーチン大統領も問題だが、シリアやアフガニスタンの中東だけでなく、ハイチやエチオピアでも難民の扱いを巡って国同士の衝突が起こっている。授業のプレゼンでも難民・貧困問題を取り上げる班が多いが、これといった解決策がなかなか出てこない。

記事にもあるが、ベラルーシ国内にはロシアの天然ガスを欧州に送る「ヤマル・ガスパイプライン」が通過している。フランスやイギリスを除く欧州の電力はがロシアの天然ガスに頼る部分が多い。ルカシェンコ大統領の「ガスを遮断する」という発言は、欧州の電力危機を煽るだけでなく、資源に頼りっきりのロシアをも刺激するものである。1994年に大統領となって28年目、御歳67歳のやっかいな人物が国際政治を賑わせている。やれやれ。