「タイ『王室改革』訴えは違憲」

本日の東京新聞朝刊に、タイの憲法裁判所で「王室改革」を訴える反体制デモが違憲だとの判決が出たとの記事が掲載されていた。
タイの正式名称は「タイ王国(Kingdom of Thailand)」である。人口7,000万人で、一人あたりのは7,810ドルといった中流国である。

ちなみに一人当たりのGDPが10,000ドル以上の上流国は全体の3分の1ほどである。同3000ドルから10,000ドルが全体の3分の1を占める中流国である。そして残りの3分の1にあたる同3000ドル以下を下流国とみてよいだろう。そのうちの25ヵ国は、一人当たりのGDPが1000ドル以下の貧困国となっている。

さて、そのタイ王国が揺れている。現ワチラロンコン国王の浪費などを追及する学生団体と警察の衝突が繰り返されている。国家財産を私物化する国王とそれを擁護するプラユット政権に対する国民の視線は厳しい。そもそもこの評判の悪いワチラロンコン国王は、王太子時代ほぼ海外で生活しており、2016年の即位後も一年の大半をドイツで過ごしている。土砂災害やコロナ禍で苦しむ本国を見捨てて、海外で優雅に生活する国王を一体誰が支持するのであろうか。