『斎藤佑樹くんと日本人』

中野翠『斎藤佑樹くんと日本人』(文春新書 2007)を読む。
甲子園で活躍した現早大野球部主将の斎藤佑樹くんの持つ「かっこよさ」を、古今の日本人男性との比較を通して追究している。中野さんは、斎藤投手の目もとの涼しさは勿論、受け答えの素晴らしさや野球に徹する性格の強さも「かっこよさ」の要素であると述べる。そして彼には、50年前の長嶋茂雄と同じくドラマを引き寄せてしまう天性の力があるという。斎藤投手は「文武両道」「初志貫徹」といった四字熟語が似合い、昔の日本の男の匂いがすると述べる。
一女性として、一日本人として、同意を求めるような文体で迫ってくるので、ついつい納得してしまうところが多かった。

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