テーミス編集部『青色発光ダイオード:日亜化学と若い技術者たちが創った』(テーミス 2004)を読む。
今年2009年はエコ商品が大変売れた年である。その中心の一つにLEDがあげられる。LEDバックライトを搭載した液晶テレビが話題を呼び、LED電球も商業ベースに乗ってきた。そのLEDについて少し知りたいと思い手に取ってみた。
数年前話題になった青色発光ダイオードの特許の帰属を争点に、元社員である中村修二氏が日亜化学に起こした裁判を巡る一連の問題を、日亜化学の側から丁寧に描かれている。後半は技術的な話題がほとんどでちんぷんかんぷんであったが、一人で技術開発をしたと吹聴し、ライバル会社のストックオプションを手にしながら元会社に訴訟を起こす中村氏のずる賢さ、引いてはアメリカ的な強欲主義が鼻についた。
『青色発光ダイオード』
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