長谷川眞理子『進化とはなんだろうか』(岩波ジュニア新書,1999)を半分ほど読む。
私の一番嫌いな動物の行動生態学に関する内容である。
冒頭から筆者は、生物の進化がダーウィンやラマルクの進化論のように昔の人が考えた世界観ではなく、現代生物学を統合する理論だと断じる。遺伝や自然淘汰、適応、最適化、ゲーム理論など生物学には様々な分野があるが、そうした進化生物学は最先端で流動的あり、中高の教科書にはあまり載っていないが、生物学の全ての分野を統合し、生命の意味について答えを出すことで、私たち自身や生命一般に対する見方も変わってくると結論付ける。