諏訪兼位『アフリカ大陸から地球がわかる』(岩波ジュニア新書 2003)を読む。
これぞ岩波ジュニア新書という、中身のある内容であった。名古屋大学で長年にわたって地球物理学を教えていた学者による本で、一流の専門家による分かりやすい文章で読み応えがあった。
アフリカ大陸は、面積約3,000万平方キロメートル、南北の長さ約8,000キロメートル、東西の幅約8,000キロメートルの大きな大陸です。大陸の南東に浮かぶマダガスカル島一つが、日本列島の2倍近い面積をもっています。緯度からいえば、アフリカ大陸の北端は、日本の東京とほぼ同じです。また、アフリカ大陸の南端は、オーストラリア大陸の南端とほぼ同じです。つまり、東京からオーストラリアの南端まで、太平洋を陸地で埋め尽くしたのが、アフリカ大陸です。
パンゲアとはギリシア語で「すべての大地」という意味です。