『影男』

江戸川乱歩『影男』(ポプラ社 1971)を少しだけ読む。
1955年(昭和30年)1月から12月まで、光文社の『面白倶楽部』に掲載された作品である。空き地の広がる東京の外れの尾久や世田谷などの風景などが紹介さえ、高度経済成長が始まる以前の終戦後の日本の様子が感じられた。話の展開は少し飽きてしまった。