「コウナゴ 水揚げゼロの衝撃」

本日の東京新聞朝刊に、宮城県沿岸で水揚げされるコウナゴが全く獲れないとの記事が掲載されていた。

中学校の地理で学習したと思いますが、岩手県や宮城県の三陸海岸沖は寒流と暖流が出会う潮目となっています。そのためサケ、マス、タラ、にしん、サンマなどの寒海魚と、イワシ、さば、カツオなどの暖海魚も水揚げされ、世界三大漁場の一つに数えられています。しかし、記事にもあるが、地球温暖化の影響で、寒流の勢いが弱くなり、潮目の場所が三陸沖から大きく北上しています。

地球温暖化は、海水温に大きな影響を及ぼします。下記は2020年2月に気象庁が発表した海面水温の長期変化傾向のグラフです。130年前からほぼ一貫して海水温は上昇を続けています。特に2019年は、統計を開始した1891年以降2016年と並んで最も高い値でした。私たちが大好きなお刺身やお寿司も、これから大きく変貌していくことになるでしょう。