本日の東京新聞朝刊より。
東欧バルカン諸国で中国やロシア製の新型コロナウイルスワクチンで出回り、新たな政治紛争の火種となりそうだという内容である。ちょうど授業の中で、第一次世界大戦の契機となったサライェヴォ事件を扱っているところであり、その類似性にびっくりした。
記事によると、チェコやセルビア、モンテネグロなどのスラヴ系国家で中国・ロシア製ワクチンの調達が始まっているという。おまけにロシア製のワクチンの名前が「スプートニク」だという。「スプートニク」という名称は、ロシア語で衛星という意味であり、第2次世界大戦後の米ロの宇宙開発競争を激化させた「スプートニク・ショック」で知られる。ドイツを盟主とするEUの枠組みと、ロシアも加わる中国の一帯一路経済圏構想が、ちょうどバルカン半島のセルビア周辺で衝突する。