『紙芝居は楽しいぞ!』

鈴木常勝『紙芝居は楽しいぞ!』(岩波ジュニア新書 2007)を読む。
紙芝居ブームがとっくに去った後の1972年から、ずっと大阪市内の公園で紙芝居屋を続けている著者が、紙芝居ではなく、紙芝居屋の魅力を存分に語る。
著者は大阪市立大学の大学院を出た経歴の持ち主で、紙芝居を通じて、子どもたちは学校や家庭では教えてくれない人生の機微を学ぶと述べる。そうした「路地裏文化」が子どもたちの成長に大切だと結論づける。