菅広文『京大芸人式日本史』(幻冬舎 2014)を読む。
お笑い芸人ロザンの著者が、縄文時代から第二次世界大戦までの各時代をタイムワープして、それぞれの時代の有名人と会話をするという内容である。「ノリ・ツッコミ」の漫才で話が展開していくので、一気に読み終えた。
歴史上の人物や文化を扱うのではなく、土地制度や税制、政治制度を説明しているので、歴史の勉強にも役立つ。
おおざっぱに言うと日本史の流れは1つだ。
それは「土地は誰のものですか?」である。幕府が265年も続いた要因のいちばんは、ある決まりごとを作ったからだと思う。それは禁中並公家諸法度だ。この決まりごとは今までの歴史にはない。えらいさんを取り締まることが出来るルールだった。