『教室の亡霊』

内田康夫『教室の亡霊』(中公文庫 2013)を読む。
群馬県の教員採用試験に絡む殺人事件をご存知浅見光彦が見事に解決する。
人物本位を建前する教員ゆえに、コネが幅をきかせる閉鎖的な構造を白日のもとに晒す。

つい10年ほど前の話なのに、現在の教員人気の落ち込みに比べると、隔世の感を禁じ得ない。