本日の東京新聞国際面に,カシミール地方を巡るインドとパキスタンの軍事衝突の危険に対する記事が掲載されていた。
気になったのは,下段の記事で,カシミール地方の一部領有権を主張する中国が,インドとの対立から,パキスタンを全面的に支持しているという内容だ。パキスタンと言っても,日本人にはピンと来ない国である。砂漠が広がり,イスラム教のあまり金持ちではない国というイメージであろうか。地図を見れば分かるが,パキスタンは日本の国土の2倍の面積があり,しかもインド洋に面しており,人口も2億人近い。インド洋の経済支配を狙う中国にとって魅力的な市場である。
カシミール問題が,インドと中国の2大国の代理戦争となってはいけない。また,インド人もパキスタン人も日本にたくさん住んでおり,郊外を中心にコミュニティーも形成されているので,カシミール紛争による移民や難民が日本に大量にやって来るという事態は容易に想像できる。