「西部邁を悼む」

本日の東京新聞夕刊文化欄に、「西部邁を悼む」と題した佐高信氏の追悼文が掲載されていた。
週刊金曜日編集委員を務め「左翼」を代表する佐高氏と保守を自認する西部氏は、水と油のような背反関係にあるかと思っていた。しかし、両者は意外にも好みが似ており、軽薄な言葉を駆使するだけの浅薄な政治家や派手派手しい身ぶりを持ち味とする作家を嫌うという点では一致していたとのこと。
一部を引用しておきたい。

何よりも二人は嫌いな人間が同じだった。言葉に体重がかかっていない竹中平蔵や橋下徹を嫌悪する点で共通していた。(中略)誰かが言っていたが、西部さんは左翼は嫌いで、右翼は大嫌いだった。左翼に反対するしか能のない右翼を反左翼と称して軽蔑していたが、アメリカに何も言えない現政権がそれに含まれることは断るまでもない。