『どろろ』 コメントを残す 手塚治虫『どろろ』(秋田文庫 1994)全3巻を一気に読む。 原作は1967年から68年にかけて、「週刊少年サンデー」に連載された漫画である。 手や足、目や耳など人体の48ヶ所を妖怪に奪われたまま生まれた百鬼丸が、両親の酷い死を目の当たりにして育ったどろろを連れ、妖怪を退治しながら少しずつ身体を取り戻していく旅を続ける。人間の業や幸福の本質といった深いテーマも散りばめられているのだが、連載打ち切りのため、未完で終わっているのが残念である。