本日の夕刊文化面の詩人渡邊十絲子さんのコメントが面白かった
「ブラタモリ」ファンの渡邊さんに最近一つ不満があるという。地方ロケに行くようになった現在のシリーズよりも、東京の町中だけを地味にうろついていた初期シリーズの方が断然高品質であったという。そして次のように述べる。
タモリが路面に這いつくばって高低差を確認している横を住民が迷惑そうに通り過ぎていく、あのいたたまれない感じがこの番組のキモだったのに。「招かれて拝見する」ときに、大事なものなんか見えない。「頼まれてもいないのに覗きに行く」から、輝ける発見があるのだ。
また、東京工業大学の中島岳志氏の「論壇時評」も興味深かった。保守派の西部邁氏と共産党書記長の小池晃氏を取り上げ、返す刀で野党を批判し、ネオコン・新自由主義に抵抗する方向性を示している。
月1回の連載であるが、彼の視野の広さと視点の鋭さに脱帽である。東京新聞のホームページに掲載されたら、引用してみたい。