手塚治虫『0マン』(朝日ソノラマ 1972)全4巻を30年ぶりくらいに、一気に読み返す。
十数年前に実家から持ち帰って来て以来、そのままダンボールにしまったままになっていた本である。春日部に越してから、3回も引っ越しているのだが、全く手を付けずにしまいっぱなしになっていた漫画の一部である。
1959年から1960年にかけて雑誌『週刊少年サンデー』(小学館)に連載された作品であり、岸信介そっくりの首相や水爆など、時代を感じるものであった。
「愚かな」人間と、「優秀な」0マンとの対決が壮大なスケールで描かれる。アルコール混じりで読んだせいもあるが、あまりに話の展開がすっ飛んでいるので、途中から登場人物の動向を把握しきれなくなった。しかし、中学生くらいにワクワクしながら読んだ記憶を半ば思い出しながら、楽しく読むことができた。
『0マン』
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