『日本の童貞』

渋谷知美『日本の童貞』(文春新書 2003)をぱらぱらと読む。
東京大学大学院教育学研究科に提出した修士論文を加筆修正したもので、「童貞」をめぐる言説について論じられている。タイトルこそ「オナニーをしたら童貞ではない」とか「シロウト童貞の登場」「童貞の原因としてのマザコン」「童貞のイラスト化」など刺激的な文章が並ぶ。が、つっこんだ見解は無く、「図書館にこもって、過去の文献から「童貞」という言葉がどのように使われているか丁寧に調べました」という内容が延々と続き、面白くもなんとも無い。30ページ読むのが限界であった。恋愛という極めて個人的な営みを社会学的に論じること自体のいやらしさが目に付いてしまう。
最後にダメ連のメンバーのぺぺ長谷川氏の言葉が紹介されているのが唯一の救いであった。

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