和田哲哉『文房具を楽しく使う:ノート・手帳篇』(早川書房 2004)を読む。
十年前の本になるが、当時筆者が気に入っていた「ロディア」のメモ帳や、「モールスキン」のノート、「クォバディス」の手帳など、一般ユーザーの目線から、その特徴や美しさについて解説を加えている。しかし、一流品ばかりの紹介だけでなく、無印良品のリングノートや現在では下火となったバインダー手帳についてもしっかりと目を向けている。
確かに、100円ショップにも多種多様の文房具が並んでいるが、安物だと長く使い続けるうちに、メモを小まめに取ろうとかノートをまとめようとかいう気持ちそのものが冷めてしまう。文房具は自分自身の向上心と結びついているので、自分が納得して少々値段の張る物を使い続けていきたい。
□ 和田哲哉 – LowPowerStation –