テント日誌より転載

「経産省前テントひろば」のメーリングリストになるほどと思う文章があったので転載してみたい。

テント日誌 5月9日(金)
経産省前テントひろば971日目 商業用原発停止236日

都知事選の後の行動が注目されていた細川・小泉の両氏も動きをはじめたらしい。政府筋は故意に無視する態度を取っているが、それだけ気をかけていることを逆に物語るのだと思う。選挙がらみで傷痕を持っている人も少なからずいるとのことだが、脱原発運動のことを思えば彼らの動向に注目し、提携を考えるのは当然である。彼らの本気度というか、やる気を僕は率直に評価する。政治的というか、党派的なところに引き込まれる事を警戒し、自分たちの役割を国民運動に絞ろうとする態度も好感が持てる。政党の現状を見ればこれはとても大事なことである。既得権益に足を取られて曖昧な態度をとる連合やそれに引きずられている民主党の無残な姿(例えば原発輸出に対する対応)を見る時、この辺のことを彼らなりによく考えての戦略であると思う。将来はともかく、現在の政治党派は脱原発―反原発運動に対して意味のある存在ではない。黒子に徹して背後から支援するのが最良のあり方で、それ以外はいいことはないのである。それが現状である。

再稼動時の反対行動やその動きがどうなるかは分からない。だが、大飯原発再稼動時の反対運動の限界もよく見えているはずで、それを超えて行ける可能性があれば、そのことにアンテナと視野を延そうとするのは当然である。想定外のことが起きたり、出てきたりするのが運動だが、残念なことにかつて革新陣営と呼ばれていた系譜の運動にはその可能性がほとんどない。これは僕の独断であるが、経験的に見てこのことは確かであるといえる。それを訂正する必要のある運動が生まれればいいのだが…… (三上治)

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