金原みはる著『女が離婚を決意するとき』(サンドケー出版局 1994)を読む。
いわゆる「キャリアウーマン」と「良妻賢母」の役割の両立の難しさに悩む女性や夫婦間の会話不足の現状について離婚した女性にインタビューしたルポである。「妻として嫁として母として」生きることを強要されてきた女性の自立は20世紀をかけての大テーマであった。しかし、家庭の従属であった女性の解放は、イコール一人の女性である「わたし」を生きることにつながらなかった。これは一人の男性として生きることの難しさにもつながることである。
『女が離婚を決意するとき』
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