本日の東京新聞夕刊に、大学時代お世話になった早大教授塚原史氏の「すれ違った2つの歴史」と題されたコラムが掲載されていた。
(中略)1970年のその日、昼前だったろうか、大学生の私は、思想書の読書サークルの仲間たちと、神田川に架かる面影橋から、増水した流れを激 しい不安を抱いて見つめていた。前夜、同じサークルの下級生たちが、おそらくまったく個人的な理由で、この橋から身を投げたのだ。当時は水流が速かったか ら、そのあたりに彼が見つかるはずはなく、
本日の東京新聞夕刊に、大学時代お世話になった早大教授塚原史氏の「すれ違った2つの歴史」と題されたコラムが掲載されていた。
(中略)1970年のその日、昼前だったろうか、大学生の私は、思想書の読書サークルの仲間たちと、神田川に架かる面影橋から、増水した流れを激 しい不安を抱いて見つめていた。前夜、同じサークルの下級生たちが、おそらくまったく個人的な理由で、この橋から身を投げたのだ。当時は水流が速かったか ら、そのあたりに彼が見つかるはずはなく、