月別アーカイブ: 2025年11月

「 12浪の早大生 38歳の就活~僕に内定をください~後編」

Tverで今週の日曜日に放映された「 12浪の早大生 38歳の就活~僕に内定をください~後編」(フジテレビ,2025.11.19)を視聴した。
前編の方は9浪はまいさんのイメージが重なり、客観的に楽しんで見ることができた。しかし、後編は、島根県出雲市まで就職面接に出かけるシーンが放映された。結局松江市のモルツウェルという在宅向け配食サービスに就職することになる。

後編の方は、1998年の秋くらいだったか、出雲市の私立高校まで就職面接に行った自分自身と重なり感慨深く視聴した。確か、飛行機で出雲空港まで行き、連絡バスで出雲駅に行った記憶がある。バスを降りて、出雲駅で周囲を見渡す姿に懐かしさを感じた。味のある人物なので、ぜひこれからの人生も追ってほしい。それにしても9浪はまいさんが霞んでしまうなあ。

『右園死児報告』

真島文吉『右園死児報告』(角川書店,2024)を半分ほど読む。
下の子が読み終わった本を貰い手に取ってみた。「右園死児」という名の人物あるいは動物、無機物、文字に接触しただけで、規格外の残忍な事件・事象が起こるというミステリーである。時空を超越する神のような存在ともなっており、エヴァンゲリオンのような謎解きもある。途中で飽きてしまい最後まで読み通すことはできなかったが、ネットの評判は著しく高い。

「広がる核被害者と新しい国際連帯の絆」

丸山茂樹「広がる核被害者と新しい国際連帯の絆」(社会評論社『季刊クライシス』,1988冬)を読む。40年近く前の雑誌を引っ張り出してみた。寅書房の値札が懐かしい。宇井純氏や降幡節男氏、菅孝行氏、高橋順一氏など、当時のリベラル系論客の懐かしい名前が並ぶ。
その中で、「季刊クライシス」編集委員の丸山茂樹氏の論文が印象に残った。1988年の段階で、核被害国サイドからではなく、核加害者という側面を取り上げていたのは慧眼であろう。「(反核)運動に携わる人びとが相変らず“被害者意識”に依存して運動を組立てようとし、狭い料見の上にあぐらをかいている」とはなかなか言えることではない。

先日の長崎平和集会で、被害者サイドからのアプローチではなく、加害者サイドからの分析を加えることで、問題が立体化されるとまとめたばかりであるが、40年以上前のレポートに掲載されていたことであった。

そして、これまで十分に取上げられてこなかった事ですが、日本の三十三基の原子力発電所で今、毎日毎日使われているウランは外国のウラン鉱山で掘られ続けている物だという事です。アメリカのウラン鉱山で働いたことのある先住民にきいた事ですが、彼らは「自分達が政府に取上げられた土地で採掘させられたウランによって原爆がつくられ、ヒロシマに投下されそれが二十数万の市民を一瞬にして死に至らしめた事を後日知った時、大きな悲しみと怒りと自責の念にさいなまされた」と語るのです。
ここで述べた若干の事実をみても、今や日本が核加害国として諸国民の前に姿を表している事が指摘できる訳ですが、最も大切なことは運動に携わる人びとが相変らず“被害者意識”に依存して運動を組立てようとし、狭い料見の上にあぐらをかいているという事でしょう。加害者としての認識と自責の思いをいた時代錯誤の思想の点をいやという程晒け出しているのだと思います。

『JR貨物の魅力を探る本』

梅原淳『JR貨物の魅力を探る本』(河出夢文庫,2021)を読む。
今度の巡見に備えて予習として手に取ってみた。お客さんを乗せないので、旅客鉄道よりも少し下に見ていた。しかし、決まった路線を決まった時間に走る普通旅客鉄道に比べ、貨物列車の場合、別会社の路線を繋いで走り、新幹線車両や発電所で用いられる変圧器などの特大貨物を運搬する場合は、すれ違いの際に細心の注意を払ったり、時には線路脇の信号機や標識などを一時的に移設あるいは撤去することもある。

後半は微にいる内容であったので読み飛ばしたが、最後に著者は「鉄道による貨物運送の未来を握っているのは鉄道事業者でも荷送人でも荷受人でもない。通運、つまり貨物利用運送事業者であると述べている。運送業者との契約や車両の管理など、普通の旅客鉄道とは異なるノウハウが求められている。

「12浪の早大生 38歳の就活~僕に内定をください~前編」

たまたまテレビのチャンネルを回していたら、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』が放映されており、「12浪の早大生」という文字が目に飛び込んできた。慌ててネットで調べたところ、9浪はまいさんもインタビュー記事を掲載していた「早大12浪の石黒さん」という界隈では有名な人物であった。

本日は前半のみの放送だったので結果は分からないが、12浪してでも受験を続け、4留年+1休学してもサークル幹事長を務め上げる学生が存在する早稲田大学の魅力について改めて感じることとなった。