本日の東京新聞朝刊に、兵庫県がアニメビジネスイベントを手掛ける業者と連携し、県内のアニメの「聖地」を巡る旅を計画中だとの記事が掲載されていた。アニメツーリズム事業として、インバウンドを含む集客や地域活性化に繋げたい考えだ。
現在でも地理の教科書には「エコツーリズム」「や「グリーンツーリズム」などの用語が掲載されているが、そのうち「アニメツーリズム」も教科書に掲載されるようになるのであろうか。是非、数回で終わる「イベント」ではなく、十数年も続くような息の長い「産業」として成長していってほしい。
1953年7月27日に、38度線近辺の板門店で北朝鮮、中国軍両軍と国連軍の間で休戦協定が結ばれ、3年間続いた戦争の一時の終結を迎えてから、本日で70年となった。現在も終結しておらず、停戦状態のままである。
本日の東京新聞朝刊によると、現在でも南北軍事境界線(DMZ)付近で遺骨の収集が続いているとのこと。掲載した記事部分にはないが、尹錫悦大統領は、遺骨の埋葬された地でとり行われた式典の中で、「共産主義に対抗して自由を守った国家の英雄たちを忘れない」と述べたそうだ。
北軍の兵士も南軍の兵士も入り乱れた戦闘地域で採集した遺骨に向かって、イデオロギーを前面に出す発言には首を傾げてしまう。「死人に口なし」というではないか。本来であれば、東京千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑のように、戦争で亡くなった全戦没者を静かに慰霊追悼する事業となってほしい。遺骨が悲しむぞ!
坂詰力治『敬語:思いやりのコミュニケーション』(有斐閣新書 1985)をパラパラと読む。
著者は執筆当時東洋大学文学部で国語学を教授する研究者であった。著者は敬語について「伝達内容を直接表すものではなく、情報伝達の授受に関わる人間関係に応じて行われるもの」とし、「人間関係のわきまえをもとにした言語表現」であると定義づけている。本論は実例ばかりだったので、さっと読み飛ばした。
伊坂幸太郎『あるキング』(徳間書店 2009)を読む。
仙台を本拠地とするセリーグのプロ野球チームをモチーフとしたファンタジー小説である。
伏線というか、作者によって明示されている伏線が多数あり、それらが回収されながら物語が進んでいくので、途中から読むのをやめられなくなった。