本日の東京新聞朝刊に、2023年度上半期の国内自動車メーカーの生産・販売実績が掲載されていた。海外生産に比べ国内生産台数の少なさが目につく。マツダ(広島)やスバル(群馬)は国内生産が半分以上を占めるが、トヨタで3分の1、日産やホンダに至っては5分の1ほどに留まっている。
国内生産は昨年に比べ大きく伸びている。しかし、円安がこれだけ進行しているにも関わらず、日本の基幹産業である自動車で空洞化が進んでいる実態が伺われる。ダイハツは国内に4拠点(池田・滋賀・京都・大分)、海外に2か国(インドネシア・マレーシア)の工場を抱えている。国内生産は落ち込んでいるが、海外工場出荷分で十分に穴を埋めている。
自動車メーカーの国内外の工場の稼働率は、一人当たりのGNIや為替相場だけでなく、貿易協定や運送費、市場規模など、複雑な要因が絡んでくる。一概に答えがでるものではないが、時間があれば、どこに工場を置いたらよいかという発問をしてみたい。