匠秀夫『絵を描くこころ:日本近代の画家たち』(岩波ジュニア新書 1980)をさらっと読む。
東京美術学校の教授を務めた黒田清輝と東京美術学校第1期生として入学した横山大観の2名の名前だけ印象に残った。黒田は1866年生まれで1924年に亡くなっている。享年57歳である。一方横山は、黒田生誕の2年後、1868年に生まれ1958年に亡くなっている。享年89歳である。生まれも育ちも近い環境であるが、生きた年数が人生を大きく左右している。
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『「冬のソナタ」から見えてくるもの』
高柳美知子・岩本正光『「冬のソナタ」から見えてくるもの:韓流の韓国を訪ねて』(かもがわ出版 2006)をパラパラと読む。奥付けで確認すると、著者の高柳さんは私の大学の学部・学科の先輩であった。
自費出版のような体裁で、少し読みにくかったが、当時人気だった韓流ドラマ「冬のソナタ」から日韓関係の現状や歴史に繋げていく。
『本気で自転車!』
土肥志穂著『本気で自転車!:はじめ方からイベントデビューまで』(毎日コミュニケーションズ 2008)を読む。
この手のムック本にありがちな構成で、カタログ風の自転車の選び方から、アクセサリーやウェアのおすすめ、気温別のコーディネート、パンク修理や輪行の手順などがまとめられている。著者は名前だけか。
写真付きで分かりやすいのだが、じっくりと読む内容ではない。ざっと目を通して自転車の気軽さと楽しさを感じることができればよいのだ。商品のロゴを見ていると、スポンサーが一目瞭然である。
『地平線物語』
夢枕獏『地平線物語』(双葉社 1993)を読む。
グアムやサイパン、モーリシャスに始まり、モンゴル、チベット、アンデス山脈、ニュージーランド、サハリンなど、辺境の地でカヌーやダイビングを楽しみ、釣りに狂う日々が綴られている。著者は執筆当時39歳。家もあり家族もいる中で、旅をする、旅をしなくてはならない日本でのせせこましい生活と決別することの意義を解く。
『純物語』
福澤英敏『純物語』(近代文藝社 1992)を半分ほど読む。
著者は第71回芥川賞候補に輝いた作家である。出版社からして自費出版であろうか。自分の育児に関するエッセーであり、個人的な体験ばかりであまり面白くなかった。