月別アーカイブ: 2019年7月

「イラン,英タンカー拿捕」

本日の東京新聞夕刊から。
記事によると,サウジアラビアへ向かっていた英国のタンカーが,ホルムズ海峡でイランに拿捕され,トランプ米国政権がホルムズ海峡を通る民間船舶を護衛するための有志連合の結成を呼びかけている。ネットの情報によると,英国はすでに駆逐艦1隻の急派を決めたという。

この記事の背景に英国の世界戦略があることを忘れてはいけない。「ユニオンジャックの矢」という考えが国際政治学にある。英国はロンドンから,アラブ首長国連邦の首都ドバイ,インドのハイテク産業の中心地のバンガロール,マラッカ海峡の要衝に位置するシンガポール,鉄鉱石や石炭などの資源に恵まれるオーストラリアへと勢力を拡大しつつ,その域内で人や物,金を回してきた。英語を話すインド人が中東やマレー半島に多く住むというのも英国の世界戦略の結果である。

今回のホルムズ海峡でのいざこざは,英国外交の生命線であるユニオンジャックの矢のど真ん中で発生している。BPやシェルなどの国際石油資本を抱える英国が本領を発揮する場面である。トランプ米国大統領のスタンドプレーの陰に隠れた英国の動きに注目していきたい。

「コンゴ エボラ『感染の拡大恐れ』」

本日の東京新聞夕刊に,アフリカ西部のコンゴ民主共和国で,致死率80-90%のエボラ出血熱が猛威をふるっているとの記事が掲載されていた。人の血液や吐物,排泄物,また野生動物からも感染し,高い確率で死に至り,日本の国立感染症研究所でも分析が進んでいるが,人の血液や吐物,排泄物,また野生動物との接触からも感染が拡大し,有効な治療が見いだせていない。

地理選択者は,地図帳でコンゴ民主共和国(旧ザイール)の位置を確認してほしい。コンゴ民主共和国は赤道上の国であり,東西を貫くコンゴ川は,流域面積と流量はアマゾン川に次いで世界2位であり、流域の熱帯雨林もアマゾン川に次ぐ広さを持つ。

地図帳で確認した生徒はもう気づいているだろう。コンゴの西側に同じ国名のコンゴ共和国という国がある。もともとアフリカ西部には20世紀初頭まで,コンゴ川沿いに,コンゴ王国という国が治めていた。しかし欧州による分割統治によって,ベルギー領のコンゴ民主共和国と,フランス領のコンゴ共和国,ポルトガル領のアンゴラ王国に3分割されてしまう。

今回はコンゴ民主共和国の話であるが,人口は8135万人を数える。1億8000万人w

短編映画『東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故』

以下,救援連絡センターのメーリングリストより


東電刑事裁判の原告団・弁護団が、 短編映画 『東電刑事裁判 動かぬ証拠と原発事故』 を作成!!
投稿者: kyuen_office

2019年9月19日。 福島第一原発事故の刑事裁判の判決が下されます。 被告人である東電元役員3名が事故の原因である巨大津波を予見し、 津波対策工事を計画していながら、経営悪化を恐れて 対策自体を握りつぶした大罪を司法は、いかに判断するのか? 闇に葬られかけた津波対策計画の動かぬ証拠の数々を解析! いかなる経緯で対策が握りつぶされたのかを描破!! 全国民、判決の日へ向けて必見の26分間!!
東電刑事裁判の原告団・弁護団が、

短編映画 『東電刑事裁判  動かぬ証拠と原発事故』(26分)
を作成いたしました。
裁判等で明らかになったことが、分かりやすく描かれています。
ご覧いただき、広めていただければ幸です。
判決は、9月19日(木)13:00〜 東京地裁です。

▇ 短編映画 『東電刑事裁判  動かぬ証拠と原発事故』