本日の東京新聞夕刊に,アフリカ西部のコンゴ民主共和国で,致死率80-90%のエボラ出血熱が猛威をふるっているとの記事が掲載されていた。人の血液や吐物,排泄物,また野生動物からも感染し,高い確率で死に至り,日本の国立感染症研究所でも分析が進んでいるが,人の血液や吐物,排泄物,また野生動物との接触からも感染が拡大し,有効な治療が見いだせていない。
地理選択者は,地図帳でコンゴ民主共和国(旧ザイール)の位置を確認してほしい。コンゴ民主共和国は赤道上の国であり,東西を貫くコンゴ川は,流域面積と流量はアマゾン川に次いで世界2位であり、流域の熱帯雨林もアマゾン川に次ぐ広さを持つ。
地図帳で確認した生徒はもう気づいているだろう。コンゴの西側に同じ国名のコンゴ共和国という国がある。もともとアフリカ西部には20世紀初頭まで,コンゴ川沿いに,コンゴ王国という国が治めていた。しかし欧州による分割統治によって,ベルギー領のコンゴ民主共和国と,フランス領のコンゴ共和国,ポルトガル領のアンゴラ王国に3分割されてしまう。
今回はコンゴ民主共和国の話であるが,人口は8135万人を数える。1億8000万人w