白井修『体感オーストラリア自転車旅行―24,467.6km走破!』(彩図社 2000)を3時間近くで一気に読む。
タイトル通り、会社を辞めて自転車でオーストラリア大陸一周を試みた著者の体当たり旅行記である。地図では僅か数センチの距離を半月近くかけて移動していく。
当初はブリスベンからエアーズロックを通って大陸横断を試みたのだが、気象の関係もあり断念し、エアーズロックから一路南下してポートオーガスタから海岸沿いを反時計回りに一周している。メルボルン、シドニー、ブリスベン、ケアンズ、ヨーク岬、ダーウィン、ギブリバーロード、パース、ナラボー平原を経て、1年近くかけてまたポートオーガスタに戻るまでの珍道中が綴られている。
旅慣れしたプロの冒険家ではなく、経験も技術ない普通の会社員のアマチュア・チャリダーが、地元のオージーに助けられ、日本人仲間との出会いの中で、少しずつ人間的も成長していく姿が印象的であった。
乾燥した大地で美味しそうにビールを啜るシーンがやたらと出てくるので、つい読んでいる方もオーストラリアの風景や自転車よりもビールの方に関心が向いてしまう。
現在、午前1時半。イオンの発泡酒片手にパソコンに向かっている。
今日(といっても正確には昨日)は、午前中は下の子と近所の公園へストライダーの練習に行った。その後、昼前から真ん中の子と古利根川沿いを10数キロほどサイクリングした。「冒険だ!」といって砂利道や畦道を走り抜けるのは楽しい。オーストラリアとは比べようもないが、自転車での冒険心を大切にしたい。