本日の東京新聞朝刊に木村太郎氏の「郷愁の社会主義」と題したコラムが掲載されていた。
10年ほど前に公開された『グッバイ・レーニン』というドイツ映画をネタに、旧東独のテューリンゲン州で社会主義政党に属するボド・ラメロウ氏の首相就任を取り上げている。内容はさておき、ワイヤーで吊られたレーニン像が空を舞う有名な映画のワンシーンを思い出しながら興味深く読んだ。
ただし、木村氏の指摘する「郷愁」という側面には引っかかりを感じた。日本に限らずアジアでもヨーロッパでも格差が広がっている現在、社会主義政党に期待する国民の声は「郷愁」ではなく「現実」であろう。
月別アーカイブ: 2014年12月
『矛―パンクラス公式読本』
『栄養士&管理栄養士 まるごとガイド』
藤沢良知監修・「食生活」編集部編『栄養士&管理栄養士 まるごとガイド』(フットワーク出版 2005)をパラパラと読む。
管理栄養士や栄養士の資格の紹介に始まり、第一線で活躍している栄養士の姿やこれからの管理栄養士・栄養士の活躍に向けた提言、最後は国家試験の案内や勉強方法で締めくくられている。
管理栄養士という資格自体は1962年に設けられたが、その業務内容は「複雑困難な栄養指導等」とされ、従来の栄養士との仕事の違いが明確ではなかった。2000年3月に栄養士法が改正され、管理栄養士の業務内容は以下のように定義づけられた。
- 傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導
- 個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導
- 特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者
こう言っては怒られてしまいそうだが、医療や福祉、介護、スポーツの分野のニッチを埋めるという点では、管理栄養士と理学療法士はよく似ている。オリンピック選手に帯同して競技力向上を目指すなどの華やかさがある一方、まだまだ位置付けの不明確さがついて回る職業である。現場では「味」を追求する調理師と「栄養」を高める栄養士との宿命的な対立が待ち構えている。管理栄養士・栄養士の地位向上を求める声は強いが、そうした声の背景には、専門性を発揮できない現場の苛立ちがあるのだろう。
巻末に栄養士・管理栄養士のスキルアップ情報がまとめられている。そこに掲載されている資格の中に、いかにもインチキくさいものも混じっていた。資格ビジネス極まれりといった感である。カッコ内は受験料や受講料他である。
- 栄養サポートチーム(NST)専門栄養士
- 糖尿病療養指導士
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)
- 健康運動指導士・健康運動実践指導者
- フードコーディネーター
- 消費生活アドバイザー・消費生活コンサルタント・消費生活専門相談員
- 産業栄養指導担当者(44,000円)
- 食生活アドバイザー(3級:4,200円 2級:6,800円)
- フードスペシャリスト(4,000円)
- 認定健康心理士(50,000円)
- 食品保健指導士(199,500円)
- サプリメントアドバイザー(15,000円)
- 健康咀嚼指導士(15,000円)
- 健康教育士(30,000円)
- 病態栄養専門士(20,000円)
- 栄養情報担当者(NR)(15,000円)
「福井県内原発再稼働を認めないで下さい」の署名
以下、メーリングリストからの転載です。
福井の「福井から原発を止める裁判の会」の嶋田ともうします。
川内原発につづいて、福井の高浜原発に年内に審査書の合格書を発表することがわかりました。(2014年12月14日 県民福井新聞)
県内ではかねてから西川知事にたいし、「福井県内原発再稼働を認めないで下さい」の署名を行っています。また大津地裁では高浜、大飯3.4号機に対する再稼働差し止めの仮処分が認められませんでした。これに危機感を抱き福井では大飯原発さし止め訴訟のメンバーが中心となり、急遽福井地裁へ高浜、大飯の再稼働差し止めの仮処分の申し立てを地裁に11月5日行いました。ご存じのように5月21日の福井地裁で原発は動かしてはならないと名判決がでましたが、関電が控訴しているために原発は動かせる状態です。
ネット署名もありますので署名宜しくお願いします。拡散もお願いします。
署名のページ http://fukui.jpn.org/
裁判のページ http://adieunpp.com/
福井県内 主に福井を中心とした 運動の紹介 サヨナラ原発福井ネット
http://www2.interbroad.or.jp/
『ツイッター超速★仕事術』
ひらまつたかお『ツイッター超速★仕事術』(中経出版 2010)を20分程度でササッと読む。
WEB制作やネットサービス構築に携わっている著者が、ツイッターを活用したPRやイベント告知、人脈の広げ方などのノウハウを語る。
ツイッターそのものの善し悪しなどの抽象的な話ではなく、顧客獲得のためのツイートの実践例やURLの短縮方法、イベントの開催方法など、実際の仕事で使う上でのエッセンスがまとめられている。
TwitterもFacebookもmixiもやっていない自分は、SNSを取り巻く現実がいまいち飲み込めないが、困った時にすぐにフォロワーが知恵を貸してくれたり、情報が拡散していくことでリアルなイベントや運動に繋げられたりといったTwitterならではのメリット面についてはよく理解できた。今回は特徴を理解するだけであったが、SNS自体の持つ可能性については注目していきたい。