月別アーカイブ: 2012年9月

清水公園へ

仕事の疲れがたまっており、昼近くになってベッドから起き上がった。
朝ご飯も抜いたまま、昼過ぎに家族を連れて清水公園へ行った。
何度も訪れている所であるが、途中のドライブを楽しめる適度な遠さがちょうどいい。




清水公園の近くにある旧花野井住宅の写真。何でも350年以上前、江戸初期の建物だそうだ。中に入るとひんやりと涼しく、日本家屋の工夫を感じた。


帰り際に自動販売機でDr.Pepperなる炭酸ジュースを買った。「20種類以上のフルーツ・フレーバーをブレンドした独特の味わい」という宣伝文句にひかれて飲んでみた。欧米人が好みそうな、「ピンボールゲームのお供」といった雰囲気の味であった。半分飲むのがやっとであった。

『ブラジルから来た少年』

地上波で放映された、フランクリン・J・シャフナー監督『ブラジルから来た少年』(1978 米英)を観た。
ヒトラーのクローンを100人近く造って世界征服を狙うナチスの残党と、ナチス壊滅を狙うユダヤ人組織との対立が描かれる。安っぽい三文小説のような内容であったが、全編に渡ってクラシック音楽がBGMとして使われ、リズム感を感じることができた。

それにしても、2000年以降も繰り返しナチス映画が作られるというのは、ハリウッドとユダヤ人組織の関係が今でも強い証左を示すのであろうか。

『石内尋常高等小学校 花は散れども』

妻子が寝静まってから、一人でビール片手に、地上波で放映された新藤兼人監督、柄本明・豊川悦司主演『石内尋常高等小学校 花は散れども』(2008)を観た。
今年満百歳で亡くなった新藤監督が原作・脚本も務め、新藤監督自身の少年、青年時代の経験が元になった映画である。

話がどんどん飛んでいくので、その間を埋めるストーリーは観客の想像に任されるのだが、少々強引であり、もう少し状況が分かるようなエピソードがあった方が良かったと感じた。
それにしても、脳卒中で倒れ、言語障害を煩った先生役の柄本明氏の演技が秀逸で、その表情や声のリアルさは鮮明に印象に焼き付いた。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=C9G_BAjbMc0[/youtube]

『風俗嬢のホンネ』

吉岡優一郎『風俗嬢のホンネ』(彩図社 2009)を読む。
広告代理店を経営し、風俗店検索サイトを運営する著者が、風俗嬢や風俗を経営する女性に、経歴や風俗の仕事について根掘り葉掘り尋ねるインタビュー記事である。
途中きわどい内容もあるが、風俗業界と言えど景気動向や同業との競争から逃れることはできず、その中で創意工夫し生き残るノウハウも述べられており、ビジネス書として読むことができた。

□ インターネットラジオサイト フーゾクリンクラジオ

『春さきの風』

職場の同僚に薦められて、中野重治『春さきの風』を読んだ。
1928年3月15日の治安維持法に基づく日本共産党一斉検挙の事件を扱った小説である。検挙された夫婦の赤ん坊が留置所で役人から無作法に扱われ、医者の検診もないままに亡くなってしまう話である。職場の同僚がちょうど亡くなった赤ん坊が従兄弟にあたるということで、小説という形をとっているが、ほぼ事実に基づく話とのこと。
当時の共産党員の先行き見えない実態がよく伝わってきた。