未曾有の大惨事となった「東北関東大震災」から1週間が経った。
この1週間というもの、次々と変更される仕事のスケジュールに翻弄され、家に帰ってからは床に就くまでテレビやインターネット漬けの日々となった。
あまりの生活の変化に、1週間が半月にも感じられる。また、震度1もしくは震度2の微震が絶え間なく続いており、いつも身体が揺れているような「錯覚」から抜けることがない。さらに、「計画停電」も実施され、ガソリン不足が続き、関東でも多少の辛抱を強いられている。しかし、寒い中での避難生活を送っている被災者のことを考えると、現在の生活に対する不満を口には出来ない。
おそらくは戦時中も、現在のマスコミの大量報道のような大政翼賛的な報道シャワーにより、戦場の悲惨さとの比較が喧伝され、「一億総玉砕」のスローガンの元、粛々と耐乏生活を送っていたのだろう。
月別アーカイブ: 2011年3月
震災から二日経ったが。。。
一昨日の東日本大震災以降、お風呂に入っている時や深夜を問わず、緊急災害警報が慌ただしく鳴り響き、大変あたふたした時間を過ごしている。
本日の午後11時現在であるが死者・不明者は3000人を越えている。
テレビはCMを挟まずに24時間ずっと地震・津波の情報を伝えている。
これまでの生き方、生活を根底から覆されるような経験である。
津波というと、高波や大波より一段階上の「波」だと思っていた。しかし、模型のように家や車が流され、海岸から2キロ以上離れた所まで波が押し寄せる光景を目にすると、津波の理解を改めざるを得ない。テレビで古館キャスターが「波ではなく、海に飲み込まれる」と表現していたが、まさに陸地が海になるという恐ろしさであった。これまでのパニック映画以上の海の怖さをまざまざと見せつけられた。
また、本日は福島原発の放射能汚染の被害も繰り返し報道された。夜間電力が安く活用できる原発は効率的で安全だと東京電力は様々喧伝してきた。しかし、原発の暴走に対しての対処マニュアルには大きな不備があり、後手に回らざるを得ないようだ。また、先ほど明日からの計画停電が発表されたが、埼玉県の欄に東京都の東大和市の名前が入っているなど、いかにも官僚的な杜撰さが目立つ代物だ。
あれほど、オール電化を普及させた責任は誰がとるのだろうか。
テレビで家が流されている光景を何度も見たので、土地を購入し家を建てるという気分も失せてしまい、本日、土地の購入についての最終決断を迫られたが、思わず断ってしまった。掘り出し物の良い物件だったが仕方ない。停電や地震対策の報道やその総括を踏まえて、自分で納得した判断をしたい。
『一週間de資本論』
昨年の秋に録画した、NHK教育の『一週間de資本論』という全4回の番組を観た。
神奈川大学の的場教授が、イラストや人形などを用いて、商品と貨幣、労働価値、恐慌のメカニズムなどを次々と説明していく。説明の仕方が分かりやすかったのか、そもそもマルクスの資本論の論理が分かりやすかったのか。
また、森永卓郎氏、湯浅誠氏、同志社大学教授の浜矩子さんなども登場し、マルクス経済学と現代社会との関連なども紹介され興味深かった。