テレビで放映された、ショーン・レヴィ監督『ナイトミュージアム』(2007 米)を観た。
真夜中に自然史博物館の展示物が動き出すという子ども向けのファンタジー映画であるが、はなしのまとまりが良く、最後まで飽きずに楽しむことができた。
月別アーカイブ: 2010年10月
パンフレット研究:駿台法律経済専門学校
昔の駿台予備校の校舎を活用しているのであろうか、JR御茶ノ水駅、千代田線新御茶ノ水駅、都営地下鉄小川町 駅から徒歩5分以内にあり、通学は大変便利である。上野法律専門学校とよく似たタイプの学校で、2年間徹底して公務員試験や警察官・消防官試験を目指す コースと、司法書士や行政書士、宅建などの資格取得を目指すコースがおかれている。2008年度は公務員最終合格率が76.5%と大変高い実績を誇ってい る。また、民間企業への就職希望者内定率は100%となっている。警備会社や不動産会社などが多いが、いわゆるFランク大学以上の結果と言ってもよいだろう。2年間予備校生活が続く試練に耐えられる学生ならばお勧めしたい学校である。
パンフレット研究:了徳寺大学
千葉の新浦安駅からバスで5分と通いやすい場所に位置する大学である。日本画、油絵、書道、華道コースからなる芸術学部と理学療法学科、整復医療・トレー ナー学科からなる健康科学部の2学部で構成される。元来柔道整復師の専門学校であり、5年前に4年制大学に衣替えした新しい大学である。手にしたパンフレットが4年前の開学したばかりのものであったため、学生よりも施設や資格に重点が置かれ、「長年、超有名ホテルで腕をふるった料理長」が提供する学食や、クロード・モネが愛したフランス本国から空輸されたオリジナルの「モネの睡蓮」が咲く庭園などが紹介されている。
学費についての案内はなかったが、かなり高そうな雰囲気である。しかし、健康科学部では、柔道整復師と教職の両方が取得できるという他にはない特徴もある。また芸術学部には教職課程がなく、芸術の歴史や理念よりも、「おしゃれ」な作品制作に重きが置かれている。名前だけ「大学」で、中身はそのまま専門学校である。「大卒」という肩書きがほしい現場志向の学生にはちょうどよい学校かもしれない。
パンフレット研究:京都産業大学
よく耳にする名前なので、歴史のある伝統校なのかと思っていたが、その歴史は浅く、1965年の創設である。発足当初は経済学部と理学部という変わった組 み合わせで始まり、後に法学部、経営学部、外国語学部、工学部、文化学部、さらに2010年には総合生命科学部が設置されている。
パンフレット研究:佛教大学
佛教大学のパンフレットを読む。
私自身の母校でもある。7年前に佛教大学の通信教育部の特別支援教育免許課程に入学し、京都の大学にスクーリングにも出かけた。まだ子どもが生まれていない時だったので、一人で京都散策を満喫した思い出がある。
大学はJR京都駅から地下鉄で15分の北大路駅からバスで10分の紫野という市内中心部からやや外れに位置する。しかしその分だけ約6400名の全学生が一つのキャンパスで学ぶことができ、大学としてのまとまりがあるように見受けられる。
1870年知恩院山内の仮勧学場を源流とする。1913年に佛教専門学校と改め、1949年に佛教大学に昇格し、仏教学部仏教学科を開設している。そして 1953年には関西で最初となる通信教育課程を設け、文学部、社会学部、教育学部を開設している。現在では仏教学部、日本文学科、中国学科、英米学科からなる文学部、歴史学科と歴史文化学科からなる日本初の歴史学部、教育学科と教育心理学科からなる教育学部、現代社会学科と公共政策学科からなる社会学部、社会福祉学部、理学療法学科と作業療法学科からなる保健医療技術学部の7学部13学科へと「進化」している。
浄土教系の大学らしく、「ブッダの教え」と「法然の生涯と思想」という全学共通科目を1年次必修としている。また仏教学科では浄土宗教師養成の科目が揃っている。
羅列的な多くの学科を1学部にまとめてしまう大学がある一方で、佛教大学では逆に多くの学部を揃え、コースを細分化して学生のニーズに応える形をとっている。特に日本で最初となる歴史学部は歴史学科と歴史文化学科に別れ、それぞれ日本史コース、東洋史コース、西洋史コース、京都学コースの4コースと、考古学・地理学コース、民俗学・文化人類学コース、芸術文化コース、京都学コースの4コースに2年次から分かれる。どちらの学科にも京都学コースが設置されており分かりにくい設定になっている。歴史「学部」として趣向を凝らしたようだが、歴史学というある意味「マニア」な学問がさらに「タコツボ」化されているようで、窮屈な印象は否めない。
また、教員養成に力を注いでおり、通信教育課程の併習制度を利用すれば、どの学部学科でも小学校1種免許が取得できる。2009年度は延べ979名の学生 が教員免許状を取得している。例えば文学部日本文学科では書道の授業があり、中学高校の国語1種、高校書道、特別支援学校1種に加えて、小学校1種も取れ る。国立大学の教育学部以上ではないか。おそらくは東京圏でいうと文教大学に近いイメージの学校であろうか。
また、どの学部もフィールドワークに力を入れており、祇園祭に参加したり、酒づくりプロジェクト、京都モデルフォレスト運動など、その活動範囲は多 岐に亘る。読みながら、先日テレビで見た湯浅誠氏の「活動家養成塾」を思い出した。市民・反戦運動のリーダー養成といったフィールドワークを打ち出す大学 が現れると面白いのではないか。野宿者運動や組合運動の現場から失業問題を考えたり、学生という立場を利用して各団体の反戦・平和運動に参加したり、合法 非合法問わずデモや集会に加わって「自由」の問題を論じてみたりして、4年間で大学認定の「活動家」になるというカリキュラムである。勿論英語や中国語と いった語学教育の充実、国際経済や日本の政治思想なども必修科目である。そして労働団体やNGOなどのスタッフとして活躍する。なんと夢が広がるではない か。
おっと、閑話休題。
学部構成がちょっと変わってはいるが、