子供をお風呂に入れてから、ララガーデンへ、君塚良一監督・志田未来・佐藤浩市主演『誰も守ってくれない』(2008 東宝)を観に行った。
あまり期待はしていなかったのだが、飽きることなく最後まで楽しめた。ただ映画というよりも3時間ドラマスペシャルといったフレームで、スクリーンで鑑賞するメリットは感じられなかった。
主演の志田未来さんの演技が素晴らしかった。台詞があまりないにも関わらず、目の動きや仕草だけで不安で閉じこもりたくなる気持ちをうまく表現していた。将来大女優になっていく逸材であろうか。
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『チェ 28歳の革命』
ララガーデンで、スティーヴン・ソダーバーグ監督映画『チェ 28歳の革命』(2008 スペイン.仏.米)を観た。
ちょうど数年前に観たチェ・ゲバラのバイクでの放浪時代を描いた、ロバート・レッドフォード制作総指揮『モーターサイクルダイアリーズ』の続編にあたるような作品で、チェ・ゲバラがキューバで民衆の支持を得ながら革命を目指す過程を描いている。
ドキュメンタリー映画のような作りで、チェゲバラが36歳(!)の時国連でキューバ代表としてスピーチを行なうシーンや米国のマスコミのインタビューを受けているシーンと、彼の28歳の頃の武装蜂起のシーンが順繰りに展開する。武装蜂起の正しさを最後まで信じ、ソ連や米国からの独立を唱え、イデオロギーではなく民衆の立場に立って革命を遂行しようとする彼の変わらない姿が12年の時間を越えて行ったり来たりする。
農村から都市へと銃弾の力に頼り、バティスタ政権を追い詰めていく彼の姿は、今の若者にとってどう映るのであろうか。
『地球が静止する日』
子どもをお風呂に入れてからララガーデンへ映画を観に行った。
チェ・ゲバラの映画を観に行こうと思ったのだが、どうやら時間を間違えてしまったようで、チケット売り場に辿り着いた暁には既に本編が始まっていた。仕方なく時間の都合の良かった、キアヌ・リーブス主演『地球が静止する日』(2008 米)を観た。
鉄人28号のような不気味なロボットと一緒に、スーバーマンのような超能力を操る宇宙人が突如空からやってくるというワクワクするようなオープニングで幕は開ける。製作費にさぞ金がかかっているのだから、これからものすごいドンパチ始まるのだろうと観客はハラハラしながらスクリーンに釘付けとなるのだが、話はクライマックスを迎える前に中途半端に解決されてしまい、人類を滅ぼそうと画策した宇宙人の一味は忽然と宇宙へ帰ってしまい、何の説明もないままにエンドロールが流れ出す。
観客の期待感ごと宇宙の彼方に消えてしまい、もやもやした感覚だけが地球に、観客の心に取り残されてしまったような後味の悪い作品である。数年前に観たトム・クルーズ主演の『宇宙戦争』とよく似た作りの作品である。
家に帰ってネットで調べた所、1950年代のSF映画のリメイクだそうだ。キアヌ・リーブスの顔が見たいという人以外は観ない方が良いだろう。いや、もとい、彼の汚名ともなるような作品なので、彼のファンは観ない方が良いだろう。
『犬神家の一族』
年末に録画した、市川崑監督『犬神家の一族』(2006 東宝)を観た。
30年前の映画版と同じ監督・主演コンビで再映画化したものだそうだが、わざわざリメイクをする制作者の側の意図がよく分からなかった。




