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『源氏物語 千年の謎』

子どもをお風呂に入れてから、久しぶりにララガーデンへ出かけた。
鶴橋康夫監督、生田斗真・中谷美紀主演『源氏物語 千年の謎』(2011 東宝)を観に行った。
『源氏物語』誕生の秘密が明かされ、新たな紫式部像が展開されるとの宣伝文句であったが、ただ源氏の粗筋を辿っただけの物足りない作品であった。巻名でいうと第10巻の「賢木」の巻あたりまでである。途中、安倍晴明が伊周の怨霊を退治したり、物語世界に紛れ込んで六条の御息所の生き霊を鎮めるといったSFシーンが挿入されるのは目新しかった。しかし、源氏と六条の御息所との愛情の描き方も不十分だし、藤壷との逢瀬もただ粗筋を映像にしたにすぎず、肝心の紫の上も登場せず、ただ源氏の女難の運命を嘆くという平板な内容に終わっている。
2時間という映画の上映時間の制約上、内容を深めることは難しいだろうと思っていたが、予想通りの期待はずれな作品であった。10年前に観た『千年の恋 ひかる源氏物語』の方がまだ内容盛りだくさんで面白かったように思う。

『悪人』

妻子が寝静まってから、借りてきたDVDで、李相日監督・妻夫木聡・深津恵理主演『悪人』(2010 東宝)を観た。

ここしばらく仕事でバタバタしているが、真ん中と下の子が夜しっかりと寝るようになり、少し気持ち的にはゆっくりしている。久しぶりの映画鑑賞であったが、映画館で観ておけばと後悔のするくらい素晴らしい内容であった。
原作の吉田修一氏の小説は読んでいないので軽々に評せないが、主演だけでなく脇役の俳優の演技も味があり、映画の方が面白いのではなかろうか。

映画を観ながら、多少のアルコールが入った頭で、断片的な感想が浮かんでは消えていった。
人間関係が希薄なこの社会は、誰しもが犯罪者になってしまうのでは。
人間関係が薄い世の中では、直接的に性器をこすりつけあうセックスや、直接的に相手の肉体を傷つける暴力でしか、人間存在を感じられないのでは。
生きる意味がぼやけてしまっている社会では、死の意味しか見いだし得ないのでは。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=g9n_STl-9Cg[/youtube]

『スプラッシュ』

splash_movie

先日、地上波で放映された、ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演『スプラッシュ』(1984 米 109分)を観た。
「ヤフー映画」のユーザーレビューに「80年代らしい詰めのゆるさと笑い」とあった。『ゴーストバスターズ』(1984 米)や『グーニーズ』(1985 米)などの映画に似た、まさに「80年代」という形容詞がぴったりの映画であった。CGや3Dなどの特撮は全くないが、その分だけ役者の演技が目立つどたばた劇となっている。