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『悪人』

妻子が寝静まってから、借りてきたDVDで、李相日監督・妻夫木聡・深津恵理主演『悪人』(2010 東宝)を観た。

ここしばらく仕事でバタバタしているが、真ん中と下の子が夜しっかりと寝るようになり、少し気持ち的にはゆっくりしている。久しぶりの映画鑑賞であったが、映画館で観ておけばと後悔のするくらい素晴らしい内容であった。
原作の吉田修一氏の小説は読んでいないので軽々に評せないが、主演だけでなく脇役の俳優の演技も味があり、映画の方が面白いのではなかろうか。

映画を観ながら、多少のアルコールが入った頭で、断片的な感想が浮かんでは消えていった。
人間関係が希薄なこの社会は、誰しもが犯罪者になってしまうのでは。
人間関係が薄い世の中では、直接的に性器をこすりつけあうセックスや、直接的に相手の肉体を傷つける暴力でしか、人間存在を感じられないのでは。
生きる意味がぼやけてしまっている社会では、死の意味しか見いだし得ないのでは。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=g9n_STl-9Cg[/youtube]

『スプラッシュ』

splash_movie

先日、地上波で放映された、ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演『スプラッシュ』(1984 米 109分)を観た。
「ヤフー映画」のユーザーレビューに「80年代らしい詰めのゆるさと笑い」とあった。『ゴーストバスターズ』(1984 米)や『グーニーズ』(1985 米)などの映画に似た、まさに「80年代」という形容詞がぴったりの映画であった。CGや3Dなどの特撮は全くないが、その分だけ役者の演技が目立つどたばた劇となっている。