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『ヒミズ』

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レンタルしてきたDVDで、染谷将太・二階堂ふみ主演、園子温監督『ヒミズ』(2011 ギャガ)を観た。
20年前の日活ロマンポルノを観ているような、味のある映画であった。両親から手酷い虐待を受けている中学生の男の子と女の子が、父親殺しや高利貸しとの殴り合いから自暴自棄になり自殺まで考えるほど自らを追い込んでいくが、そこから一転再生し、力強く生きていこうとする姿を描く。時折、震災直後の映像が挿入され、震災や原発事故で苦しむ被災者の悲しみや怒り、嘆き、そして、被災者に対する励ましを表現しているとも言える。
支離滅裂な内容であるが、主演の二人の素晴らしい演技というか、人間的表現力によって、作品が力強いものになっている。

『探偵はBARにいる』

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地上波で放映された、大泉洋主演・橋本一監督『探偵はBARにいる』(2011 東映)を観た。主演も原作者も北海道出身で、ラーメンやジンギスカンを食べるシーンや、札幌雪祭りやススキノを舞台にするなど、半ば北海道地域の宣伝映画ともなっている。
同世代の大泉洋さんが走ったりジャンプしたり、果敢にアクションシーンにチャレンジしている姿が印象的であった。撮影後の筋肉痛などは大丈夫だったのだろうか。

『しんかんせんとたのしいでんしゃたち』

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真ん中の子を連れて、ワーナーマイカルイオン春日部に、『しんかんせんとたのしいでんしゃたち』(2013 プレシディオ)を観に行った。前作と同じく、動きの少ないアニメと電車の動く映像が繰り返される。途中でうたた寝をしてしまった。子どもは「ラピート!」とか「ハクチョー!」とか一緒にかけ声をかけていたようだ。
他に親子連れの数組が観に来ていたが、うちの4歳の子が一番大きかった。映画鑑賞後、火災報知器の誤作動とかで足留めを食らい、映画館の入り口に置いてあったプラレールで30分近く遊んだ。そろそろヒーローものに関心が移ってもよさそうなものだが、いまだにトミカ・プラレール以外に興味の幅が広がらないようだ。

『ジョン・レノン,ニューヨーク』

地上波で放映された、『ジョン・レノン,ニューヨーク(LennonNYC)』(2010 米)を観た。
ビートルズ解散後、ジョン・レノンがニューヨークで過ごした9年間を追ったドキュメンタリーである。ビートルズ解散後、ジョンはヨーコ・オノと共にニューヨークに移住したのだが、反戦・平和運動への深い関わりから国外追放処分を受けたり、赤い全共闘のヘルメットをかぶって歌ったり、息子ショーンの育児に専念したり、ビートルズの印象とは大分異なる印象の活動を行っている。
「立派なジョン・レノン」物語に仕立て上げるようなことを避け、残存する映像や音楽、インタビュー映像で繋げただけで、1971年のニューヨーク移住から1980年の殺害までの生き様をありのままに見せている。脚色があまり入っていない分だけ、ジョン・レノンという男の天然の魅力が伝わってくる映画であった。

『天使の分け前』

http://www.youtube.com/watch?v=UkoFG_XnPfY

世間はゴールデン・ウィーク真っ只中だが、午前中はいつも通りの仕事であった。
午後は少し時間ができたので、久しぶりに一人で銀座まで気ままにドライブをした。
30分700円というパーキングの看板が林立する銀座1丁目の、首都高のインター脇の駐車禁止の標識がない側道に車を停め、テアトル銀座に

テアトル銀座で、ケン・ローチ監督『天使の分け前』(2013 英)を観た。
ケン・ローチ監督の映画というと、学生時代にスペイン内戦を描いた『大地と自由』(1995 英)を観て以来10数年ぶりである。格差社会の告発や差別の糾弾といった社会派テーマの映画なのかなと勝手に想像していたのだが、

十年ほど前に公開された窪塚洋介主演の『GO』という映画に筋立てが良く似ていた。

社会奉仕を言い渡された犯罪者4人組が企てた窃盗