地上波で放映された、曽利文彦監督、綾瀬はるか、中村獅童、大沢たかお主演『ICHI』(2008 ワーナー・ブラザース映画)を観た。
私がこれまで観た映画の中で、ワースト10に入るほどの酷い作品であった。ノーカット版だったので、120分全編観たのだが、時間の無駄以上に、映画が嫌いになってしまうような出来映えであった。ヤフー映画の総合評価が3.7というのが信じられない。
マンガ的というよりは、セリフ回しやカット割り、演技含めて全て漫画そのものであった。漫画であれば想像力で補える部分が全て映像で見せつけられるので、余計に質(たち)が悪い。出演している役者全員に嫌悪感を禁じ得なかった。これ以上書くのは止めよう。
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『ザスーラ』
『パシフィック・リム』
久しぶりにイオンシネマ春日部に出かけ、ギレルモ・デル・トロ監督『パシフィック・リム』(2013 米)を観た。
『エヴァンゲリオン』や『マジンガーゼット』の世界をそのまま実写にしたような映画で、話の展開などすっ飛んでしまうほどのド迫力の映像に圧倒された。
ロボットと同調(ドライブ)して、地の底から襲ってくる怪獣を倒し、人類を守るという内容なのだが、日本のロボットアニメそのままの設定である。
自分の子どもの頃、そしてちょうど今の自分の子どもが「ギーン、ガシャンガシャン」と口にしながらおもちゃで遊んでいる感覚がそのまま映画のモチーフとなっている。子どもの頃に見ていたアニメ『勇者ライディーン』を思い出した。
地球や人類を守るロボットヒーローに憧れた子どもの気持ちで見ると、「すっげぇー映画だぁ」という感想を持つことは間違いない。
『おとうと』
『トラ・トラ・トラ!』
地上波で放映された、リチャード・フライシャー・舛田利雄・深作欣二監督『トラ・トラ・トラ!』(1970 米・日)を観た。
1970年制作が全く信じられないほど、鮮明な映像にまずは驚きであった。ドキュメンタリータッチの映画で、真珠湾攻撃に至るまでの日米の動きがリアルタイムで進行していく。日本海軍の作戦遂行と平行して、日米開戦の最後通牒が遅れた背景や、米国側の情報の錯綜が丁寧に描かれる。
ギリギリまで戦争を回避しようとした山本五十六連合艦隊司令長官や、戦争を避けよと和歌で伝えたという昭和天皇がいささか好意的に表現されているのは気になったが、役者たちの真剣な演技に、ついつい本物の史実と思いながら鑑賞した。
当時の日米交渉の米国側の代表であったハル国務長官が後にノーベル平和賞を受賞し、当時の日本の総理大臣であった近衛文麿がA級戦犯に処せられた現実に照らしてみると、、、、、、、、、、、、、、
ストロングゼロというチューハイの酔いが回ってきた。この辺で。